DeNNKoのソイエット日記

ソイエットを実践する過程で得た、知識、理論、心理を記録するブログ

体脂肪について

 

皆さん、オココ~。DeNNKoです。

 

前回の記事で少ししか触れなかった、体脂肪について書いていきます。

その前に体脂肪が二種類あるという話をしました。

dennko2017.hatenablog.com

ですが、上の記事では詳しく書けていないので、先に皮下脂肪と内臓脂肪について書いていきます・・・・・・・・ちょっと待ってください。もしかしてまだ脂肪について詳しく書いていませんよね?大変失礼いたしました。一番重要なことを忘れるところでした。そもそも、人間はなぜ脂肪を蓄えるのか?そこからしっかり書いていきます。

 

 

脂肪とは?

やせたいと思う人にとって、脂肪は天敵でしかありません。ですが、皆さんはどうして人間が、脂肪を蓄えるのか?その理由をご存知でしょうか?敵と戦うには、敵がどういうものか知ることも、大切なことだと思います。

ここからは、脂肪を蓄える理由を説明していきます。

 

エネルギーを蓄えるため

「こんなことをしなければ、太ることもないのに・・・。」なんて思ってはいませんか?これは生き物が生きていく上で、一番重要なことです。今の生活では、あたかも無駄な機能だと思われがちですが、こんなに食べ物に困らない生活が出来ているのは、最近のことです。

人間のことだけで考えると、少しイメージしにくいので、動物まで考えを広げていきます。元々、自然界で生きている動物は、いつ食事が出来るかわかりません。人間やペットのように、時間が来たら、お腹がすいたら、食べたくなったら、食事が出来るわけではありません。獲物が取れなかったり、草が枯れてしまったり、食事をする機会は、動物にとって限られています。その限られた食事で、必要な栄養素しか取り込むことが出来なければ、次にいつ来るかわからない食事まで、エネルギーが足りなくなり餓死していまうかもしれません。

しかし、ここで”脂肪”があることで、余分なエネルギーを体に蓄えることが出来ます。この働きで、動物は厳しい自然界を生き抜くことが出来るのです。

「なんだよ、人間には関係ないじゃん。」

と思うかもしれませんが、人間も動物なので、同じ機能が備わっています。だから、余分なエネルギーを摂取すると太ってしまいます。

 

体温を保つため

これも動物で考えていくと、寒い季節や環境で暮らしていくために、自分の体温を逃がさないように脂肪を蓄えます。イメージしやすい動物は、アザラシやオットセイ、トドやペンギンなどで、寒さをしのぐため厚い脂肪で覆われています。デブが暑がりなのも、脂肪の保温効果が原因です。

 

衝撃から身を守るため

日本でこの効果を利用している、お仕事があります。それが”お相撲さん”です。お相撲さんが太る理由は2つあります。1つ目は、太って体重を重くすることで、土俵から押し出されないようにすることです。そして2つ目が、100kg以上ある巨体がぶつかってきても大丈夫なように、脂肪を蓄えて衝撃を吸収しているのです。他には、プロレスラーやラグビー選手なども、お相撲さんほどではありませんが、程よく脂肪をまとって衝撃から身を守っています。

身近な例だと、女性がふくよかになるのはこの効果も含まれます。主に妊娠した際に、体に脂肪がつきやすくなるのは、衝撃から胎児を守ろうとするからです。

 

女性らしいボディーラインをつくるため

女性は成長の過程で、女性ホルモンの影響を受けて、第二次性徴期が始まります。この影響で、皮下脂肪がつき柔らかい質感の肌になります。更に、体内の子宮が成長することで、ウエストにくびれがうまれたり、お尻にボリュームが出てメリハリのある体型に変化します。これはすべて脂肪があるから起こる変化ですが、第二性徴期の女性に起きる体重の変化は、ごく自然なことです。

 

今回書いたものは”脂肪を蓄えた時”、体にどんな効果が起きるかしか書いていません。脂肪は栄養素として体内に取り込むだけでも、色んな効果があります。これについて書くには、まだ自分の知識が足りないので、次回詳しく書ければと思っています。

では、次に体内に蓄えられた脂肪には、どんな種類があるのか書いていきます。

 

皮下脂肪

書いて字のごとく、”膚のにある組織に蓄えられる脂肪”を皮下脂肪と言います。上に書いた、エネルギーを蓄える、体温を保つ、衝撃から身を守る、女性らしいボディーラインをつくる、全ての効果をもたらしているのが、この皮下脂肪です。

 皮下脂肪自体には、病気になるリスクなどはないのですが、皮膚の下に蓄えられるので、体の見た目に影響が出やすく、女性に方が蓄えやすい傾向になっています。

皮下脂肪は蓄えにくい反面、一度蓄えてしまうとなかなか消費するのが難しい特徴があります。

 

内臓脂肪

これも書いて字のごとく、”内臓の周りに蓄えられる脂肪”を内臓脂肪と言います。内臓脂肪は上に書いた、エネルギーの蓄えに特化している脂肪です。そのため皮下脂肪に比べると、エネルギーを蓄えやすく、エネルギーを消費しやすいのも内臓脂肪の特徴です。更に、皮下脂肪は女性に蓄えやすい傾向でしたが、内臓脂肪は男性に蓄えやすい傾向にあります。

そして、一番の問題が生活習慣病の原因”とさせているのが、この内臓脂肪になります。

dennko2017.hatenablog.com

 上の記事でも、少し生活習慣病について書かせてもらったのですが、メタボリックシンドロームの診断基準に、ウエストが男性85㎝以上、女性は90㎝以上という項目があるのは、この内臓脂肪を測定するためです。

ですが、ウエストの長さだけでは、皮下脂肪と内臓脂肪の両方を一緒に測定してしまいます。上にも書きましたが、皮下脂肪は生活習慣病の原因ではありません。なので、本来なら内臓脂肪だけを測定したいのですが、その為には放射線を使ったCTスキャンでなければ、正確に測定することは出来ません。

そのため、ウエストの長さを目安にするしかないのです。これは、体脂肪計にも言えることで、体脂肪率とは皮下脂肪と内臓脂肪をまとめて、電気抵抗値などから推定しているので、内臓脂肪だけを測定することは出来ません。では、体脂肪計はどのように体脂肪を測定しているのか?詳しく書いていきます。

 

体脂肪率の測定方法

一般的に販売されている体脂肪計は、ほとんどがこの方法を使って体脂肪を測定しています。名前は”生体インピーダンス法”という方法になります。一体どういう方法かというと、体脂肪計の金属部分から微弱の電流を流すことで、体の電流の流れやすさ(電気抵抗値)を測定することで、体脂肪率推定しています

もう少し具体的に説明すると、脂肪は電気をほとんど通しません。その逆で、筋肉や血管などは水分の多い組織なので、電気を通しやすくなります。この特性を利用し、

  1. 電気抵抗値
  2. 身長
  3. 体重
  4. 年齢
  5. 性別

から、体脂肪計を販売している会社が収集した統計データから、体脂肪率推定しています。

散々、測定って言ってたのに、推定って何?

ここから少しややこしくなりますが、ついて来て下さい。実際に体脂肪計で測定しているのは電気抵抗値で、表示される体脂肪率は、上の5項目の数値を参照し統計データから推定している数値になります。ここまで測定を使っているので、今まで通り測定を使っていきますが、理論は覚えておいて下さい。

 

体脂肪計の問題点

体脂肪率の測定方法はご理解いただけたでしょか?前に書いたように、数値としてはとても不安定な要素が多いことがわかると思いますが、実際にどんな問題があるのか?先に項目だけ箇条書きで書いていきます。

  • 身体状況
  • 各社の推定方法
  • 筋肉比率
  • ペースメーカー

では、各項目の問題点を詳しく説明していきます。

 

身体状況

これを書き出すときりがないので、思いつくのから書いていきます。身長・体重・年齢・性別・起床後・就寝前・食前・食後・運動前・運動後・水分補給前・水分補給後など・・・これくらいだと思いますが、これだけのことに影響されてしまうので、1日でも数値は上下するのは当然です。そのため、不安定になってしまいます。

 

各社の推定方法

これは、体脂肪率計を作っている会社が独自に収集している統計データを使って、体脂肪率を推定するため、もし身体状況が全く一緒だったとしても、推定基準が会社で違うため体脂肪率が違ってしまいます。

 

筋肉比率

これは、筋肉比率が大きい人にのみ起こる問題ですが、一般の筋肉比率を参照して体脂肪率を推定しているため、筋肉比率が大きい人は正確に測定することが出来ません。

 

ペースメーカー

心臓ペースメーカーをつけている人は、体脂肪計から流れる電流が、誤作動を引き起こす可能性があるので、使用できません。

 

体脂肪計の上手な活用法

体脂肪計の測定方法、問題点が分かったところで、実際にどう活用していけば上手に体脂肪率を測定出来るのでしょうか?

まず、数値の不安定さを理解することで、数値はあくまで参考にする。このことで、数値の増減に囚われずに体脂肪を観察することが出来ます。

さらに体脂肪率の精度を上げたいのなら、決まった時間に測定し、日数で比較することで体脂肪率の変動をより正確に知ることが出来ます。

その上、1つの体脂肪計で測定し続けることで、推定基準が変わらないため、体脂肪率の誤差を少なくすることが出来ます。

要は、家庭にある体重計に毎日同じ時間に乗り続ければ、体脂肪率の変化がわかりやすくなる、ということです。自分はまだ毎日は続けていても、時間までは出来ていないので偉そうなことは言えません・・・。

 

まとめ

今回で体脂肪計と体脂肪率、体脂肪についたはご理解いただけたでしょうか?体脂肪を測定するのはとても難しいことなんだ、ということだけでもわかってくれると嬉しいです。そして、体脂肪率を測定することが、ソイエットにはとても重要だということは、前回の記事でも書きましたが、今回の知識も踏まえて、体脂肪への理解も深めていって下さい。

 

最後まで読んでくれた方、ありがとうございました。