皆さん、オココ~。DeNNKoです。
最近急に暑くなってきたことと関係あるか分かりませんが、しばらくブログを書く気が起きずにだいぶ期間が空いてしまいましたが、以前の記事で書いた
間食の摂り方を説明する時に、消化について書きました。そこでは、消化とは
”食物中の栄養素を吸収可能な大きさに分解すること”
と書きましたが、では消化された栄養素はどのように体に吸収されていくのか?そして、消化と吸収の関係をしっかり理解できていれば、食事の摂り方や食事内容などにも有効な手段をとることができます。
まず最初に”吸収”について書いていきます。
- 吸収について
- 脂肪の吸収を抑えるとは?
- 食物繊維について
- 糖類とは
- 炭水化物について
- 糖質とは
- 糖質・糖類・炭水化物・食物繊維の新たな関係図
- 大食い選手に太っている人が少ない理由
- デブがまずやることは
- まとめ
吸収について
人間の体は、食物を消化するだけでは体に栄養素を取り込めたとは言えません。消化はあくまでも食物を分解するだけであって、消化によって分解された栄養素を吸収して体内に取り込むことで、初めて体内で代謝したり脂肪を蓄えたりすることが出来ます。
最近のダイエット食品やトクホ食品の中には、
”脂肪の吸収を抑える”
というような効果を謳っているものが多くありますが、まず吸収がどのように行われるのか?を理解することで、どうして抑えることが出来るのかを理解することが出来ます。できるだけ分かり易いように、吸収を”ふるい”に例えてみます。
吸収を”ふるい”に例えると
吸収についていろいろ勉強しましたが、かなり難しいので今回は詳しい話は抜きにして、出来るだけ理解しやすいように”ふるい”で例えていきます。
ふるいとは、家庭菜園やお菓子作りなどで使われる道具で、ふるいとは
”物質を選別する”
ための道具です。お菓子作りの際のふるいの使い方は、もともとふるいを通過できる大きさの物質(小麦粉など)が、一時的に固まっている状態を解消するために使用していますが、本来の目的は家庭菜園などで用いる
”石と土を選別する”
方法が、ふるいを使う目的です。ふるいのイラストがこちらです。
ふるいを人間の小腸に例えることで、吸収を分かり易く説明していきますが、ここで注意して欲しいのは、
”消化とごっちゃにしないこと”
です。確かにふるいは、お菓子作りのように物質(小麦粉)を細かくすることもできるので、消化と同じ役割を果たしていると思われますが、今回の吸収を説明する上での”ふるい”は上で書いたように、
”物質の選別”
するためのものとして捉えているので、ここを勘違いしないようにしてください。消化によって分解された食物が、吸収可能な大きさになった栄養素は小腸の膜から体内に吸収されます。これをふるいで表すとこうなります。
小腸の膜は、ふるいのように消化によって吸収可能な大きさまで分解された栄養素のみを体内に吸収し、吸収不可能な大きさの栄養素は体内に吸収されないまま、便として肛門から排出されていくのです。本来は、体内に吸収する方法にも色んな方法がありますが、とても難しくDeNNKoもすべてを理解できていないので、今回はあくまで”吸収”として説明していますが、もし、しっかり理解出来た時は、また記事にしたいと思います。
吸収とは
このことから分かるように、吸収とは
”小腸から吸収可能な大きさの栄養素を体内に摂りこむ”
ことをいいます。なので、どんなに食物を食べようが、どんなに食物を消化しようが、吸収されなければ体内に栄養素は摂り入れられないということです。そのため、最近のダイエット食品やトクホ商品に吸収を抑えるものが出てきていますが、実際にどのように吸収を抑えているのか?書いていきます。
脂肪の吸収を抑えるとは?
脂肪の吸収を抑える商品として、以前は緑茶やウーロン茶が主流でしたが、最近ではコーラやサイダーなどにも同じ効果が期待できるものが登場しています。では、そもそも何がどのように作用することで、脂肪の吸収を抑えているのか?そこがわからないと、この問題は真相が見えてきません。まずは、その理由から説明していきます。
脂肪の吸収を抑える成分
ここで皆さんに確認しておきますが、今回はあくまで”吸収”を抑えるものを取り上げていくので、脂肪の分解を助けたり、燃焼を促したりするものは今回含まないので、ごっちゃにならないよに気を付けて下さい。
では、実際に脂肪の吸収を抑える商品に含まれている成分で、主なものを箇条書きで書いていきます。
- ウーロン茶ポリフェノール
- 難消化性デキストリン
調べた限り、脂肪の”吸収”に効果がある成分はこの2つになります。カテキンは脂肪の燃焼を促す成分なので、今回は除外します。では、実際にこの成分がどのように作用することで吸収を抑えているのか?順番に書いていきます。
ウーロン茶ポリフェノール
今回この記事を書く際に調べた時、ポリフェノールだけでは脂肪の燃焼を促す効果しか出てこなかったので、今回はウーロン茶ポリフェノールが脂肪の吸収を抑える成分として紹介されていたので、それを元に書いていきます。
以前の消化の記事で触れた”消化酵素”に、各栄養素を分解するために様々な種類があると説明しましたが、
詳しく消化酵素については書きませんでした。ですが、今回の記事でこのウーロン茶ポリフェノールの効果を説明するには、脂肪を分解する消化酵素が関わってくるので、先にそこを説明します。
簡単にですが、脂肪を分解できる消化酵素を”リパーゼ”と言います。実際に体内のどこでどのように脂肪を分解しているのか?は置いといて、このリパーゼの作用を抑制する働きがあるのが、このウーロン茶ポリフェノールになります。ウーロン茶ポリフェノールがリパーゼに作用することで、脂肪の分解が進まず小腸で吸収できる大きさにならないため、吸収することが出来なくなり脂肪はそのまま便として排出されます。
難消化性デキストリン
最近登場しているコーラやサイダータイプのトクホ商品にも含まれている、この”難消化性デキストリン”ですが、あまり聞きなれない名前なので、どのような効果があるのか分かりにくいかも知れませんが、皆さんもよく知っている言葉で言うと、
”食物繊維”
のことです。もう少し詳しく説明すると、デキストリンとはデンプンの種類の中の一つで、難消化性デキストリンを言い換えると”消化しづらいデンプン”となります。
難消化性デキストリンをどのようにに作っているのか?というと、とうもろこしを人工的に消化酵素で分解した際に出来る、難消化性成分を取り出したものが”難消化性デキストリン”です。上で書いてように、トウモロコシの中の”消化しづらいでんぷん”を抽出したのが、難消化性デキストリンになるのです。難消化性デキストリンを理解したところで、実際に体内でどのような働きをすることで、脂肪の吸収を抑えているのか?書いていきます。
体内に摂り入れた難消化性デキストリンは、体内でドロドロのゲル状になることで脂肪に吸着します。難消化性デキストリンが取り込んだ脂肪は、吸収されることなくそのまま便として排出されるので、脂肪の吸収が抑えられるのです。
食物繊維について
しかし、ここでこの記事を書いていてDeNNKoにある疑問が浮かび上がってきました。それが、
”デンプンが食物繊維なの?”
ということです。デンプンとは、とうもろこしやじゃがいも、お米やパンなどに含まれている”炭水化物”であり、体内で消化することで糖質と食物繊維に分解されます。上の難消化性デキストリンで書いた”難消化性成分”のことが、食物繊維を指しているとしても、世間では糖質と炭水化物は同じもので、お米やパンは糖質制限の対象にになっています。確かに、炭水化物は糖質を多く含む食物なので、制限するのは当然かも知れませんが、ここで”食物繊維”をはっきりさせておく必要があるのでは?と思いました。DeNNKoは野菜などにしか含まれないものだと思い込んでいましたが、そもそも”食物繊維”とは何のことを言っているのか?理解していません。この機会にまず”食物繊維”をはっきりさせておきます。
食物繊維の定義
食物繊維とは、書いて字のごとく
”食物の繊維という意味ではありません!”
DeNNKoも同じ考え方だったので、勘違いしていましたが本来は、
”消化酵素で消化できない成分の総称”
を指す言葉です。実は、以前の記事にも食物繊維について書いていましたが、
正直に言うと、調べたことをただ書いていただけで、その本質を理解していなかったため、今回の記事でこの問題にぶつかった時にちゃんとした答えを導くことが出来ませんでした。
糖質の種類
上でデンプンは糖質と食物繊維を含む炭水化物だと書きました。栄養素について の記事でも少し触れていますが、今回は食物繊維を理解すると共に糖質についても理解を深めていこうと思います。まず最初に、糖質の種類を箇条書きで書いていきます。
- 単糖類
- 少糖類
- 多糖類
糖質は大きくこの3つの糖類に分けることが出来ますが、ここで新たな問題が出てきました。それが”糖質”と”糖類”の違いをしっかり理解できているかどうかです。そこでまず、糖質と糖類の違いから説明していきます。
糖質と糖類の違い
糖質の種類を糖類で説明している時点で、なんとなくわかる人もいるかも知れませんが、まずどちらにも該当する”糖”を理解することが重要です。糖を辞書で調べると
”炭水化物のうち水に溶け甘味のあるもの”
と書いてありましたが、これでもいまいちピンとくる答えではありません。そこで、DeNNKoの解釈になりますが、糖とは
”甘みを感じるもの”
と定義することで、糖質と糖類を説明していきます。糖を理解したところでまず糖類を説明していきます。糖類とは
”甘味を感じるもの(糖)の分類”
のことです。糖がどのような分類に分かれるのかは、後で詳しく書きます。次に糖質を説明していきます。糖質とは
”甘味を感じるもの(糖)の性質”
のことを言います。これだけでは分かりにくいかも知れませんが、まず糖類を説明してから、順に説明していきます。
糖類とは
糖質について書き始める際に”糖質の種類”と書きましたが、これは正しい表現ではありません。まず糖類を理解しないと、糖質は理解できません。上で書いたように糖類は”糖の分類”と書きましたが、糖類は”単糖”を基準に分類分けしています。
その基準になる単糖とは、
”これ以上分けることが出来ない最小単位の糖”
のことを言います。この単糖を基準に糖類は分類されていきます。
単糖類とは書いて字のごとく、
”単糖に分類できる物質”
のことで、具体的には皆さんも耳にしたことがある”ブドウ糖”や”果糖”がこの”単糖類”に分類されています。そして、この単糖類は
”これ以上分けることが出来ない最小単位の糖に分類できる物質”
なので、体内に摂りこむとそのままの大きさで、すでに吸収できる大きさなので、消化することなく小腸から吸収することが出来ます。
少糖類は、
”単糖が2~10個結びついている物質”
が少糖類に分類されています。皆さんがご存知の”砂糖”はこの少糖類に分類され、少糖類を体内に摂りこむと、そのままの大きさでは吸収できる大きさではないので、消化することで単糖に分解されて、小腸から吸収することが出来ます。
そして、今回の記事で一番重要なのがこの”多糖類”です。DeNNKoの記事の書き方にも問題があるのですが、基本書きたい内容を思いつくと、必要な知識などを調べながら記事を書いているのですが、今回の記事を書く際にこの”多糖類”を理解するのにとても時間がかかりました。出来るだけ分かり易く書いていくので、ぜひついて来て下さい。
まず多糖類とは、
”単糖が10個以上結びついている物質”
を多糖類と言います、と今までの捉え方だけでは説明するには不十分です。そこで、いままでの糖類と一緒にイラストで、多糖類を説明していきます。
多糖類とは
まず、上で書いたように糖類は単糖を基準にしているので、単糖をイラストで表していきますが、このイラストは分かりやすく表現することを目的にしているため、実際の分子構造などは無視しているので、イメージとして捉えて下さい。
単糖をこのように表すことで、単糖類は全く同じイラストになります。次にこれを元に少糖類をイラストで描くとこうなります。
少し分かりづらいかも知れませんが、このイラストには2~10個の単糖が結びついた9個の物質が描いてあります。この少糖類が体内で消化されると、一個ずつの単糖に分解されることで、吸収できる大きさになり小腸から吸収されていきます。
そして、ここからが重要な多糖類の説明になりますが、まず多糖類は
”消化できるものとできないものがある”
ということです。普段皆さんが食べているお米やパン、じゃがいもなどの”炭水化物”と呼ばれるものは多糖類に分類されます。更に、野菜やきのこ、こんにゃくなどに含まれる”食物繊維”も多糖類に分類されます。ここが、DeNNKoが一番理解するのに時間がかかったところなんですが、それは”炭水化物”と”食物繊維”が同じ多糖類なのが理解できなかったからです。その原因が”炭水化物”の捉え方でした。
炭水化物について
そもそも、炭水化物の語源となっているのが、
”糖質の分子式”
になります。この糖質の分子式が、炭素に水が結合したように見えることから、炭水化物という言葉が生まれました。なので、化学的には
”糖質=炭水化物”
になるのですが、今回の記事は栄養学的な観点で捉えているので、炭水化物は
”多糖類=炭水化物”
となります。炭水化物をこのように捉えることで、食物繊維と炭水化物が同じ多糖類だとしても、多糖類には”消化できる多糖類”と”消化できない多糖類”が存在します。このことを理解するのに、だいぶ手こずってしまいましたが、ここで炭水化物と食物繊維をイラストで表すとこうなります。
繰り返しになりますが、このイラストは実際の分子構造ではなく、分かりやすくするためのイメージです。
単糖を丸と四角で区別したのは、分解できる単糖部分と分解できない単糖部分を表しているので、丸が消化できる単糖で四角が消化できない単糖を表しているわけではないので、勘違いしないでください。単糖は上で書くたように”最小単位の糖”なのでそもそも分解する必要がありません。しかし、その単糖が多数結びついていくと、人間の消化酵素では分解することが出来ない物質になってしまいます。
炭水化物とは
まず、炭水化物のイラストには丸と四角が交互に並んでいますが、これは消化しにくさを表したくて、このようにしました。お米やパンが腹持ちが多いのは、分解できる単糖部分と分解できない単糖部分が両方あるため、消化に時間がかかっているからです。炭水化物の吸収を”ふるい”で表すとこうなります。
このイラストのように、炭水化物は吸収できる単糖と吸収できない単糖に分解することで、体内に摂りこまれるものと便として排出されるものとに分けることが出来ます。一般的に炭水化物は、
”糖質+食物繊維=炭水化物”
と捉えられることが多くなっていますが、これでは正確に炭水化物を捉えているとは言えません。そこで、DeNNKoが栄養学を元に捉える炭水化物を、
”多糖類=炭水化物”
と書きましたが、更に詳しく書くと多糖類を
”(糖類+食物繊維)=炭水化物”
と捉えます。こうすることで、糖質と糖類、炭水化物と食物繊維をしっかり区別することが出来ます。
食物繊維とは
一方、食物繊維は分解できない単糖部分しかありません。なので、食物繊維からは単糖が分解できないため、体に吸収できる単糖はありません。上で書いたように、吸収できる大きさに分解できなければ、体内に吸収することは出来ないので、それがもし単糖であっても例外ではありません。食物繊維の吸収を”ふるい”で表すとこうなります。
このイラストのように、食物繊維は人間の消化酵素では分解できないため、体内に吸収できない大きさのままなので、そのまま便として排出されるだけになります。そもそも、上で書いたように食物繊維とは
”消化酵素で消化できない成分の総称”
と書きました。なので、今まで書いていた食物繊維を詳しく書くと、
”消化酵素で消化できない多糖類”
のことを食物繊維と言っていただけだったのです。このことを踏まえて、上で書いた炭水化物の捉え方は、
”消化できる多糖類+消化できない多糖類=炭水化物”
となります。これを理解するのにとても苦労しました。ここで、糖類について一区切りつけて糖質を説明してから、それぞれの関係性を説明していきます。
糖質とは
上で書いたように、糖質とは”糖の性質”を持つものであり、分かり易く言うと
”甘く感じる成分を含むもの”
のことを糖質といいます。このことからも、糖質に含まれるものは糖類だけではありません。甘味を感じるもので、ガムなどに使われるキシリトールや人工甘味料も糖質に含まれます。この考え方はすべて栄養学の捉え方なので、化学や生物学的な捉え方と違いがありますが、皆さんは糖質と聞くと
”糖質=エネルギー量”
だと思っている人がほとんどです。なので、最近は”糖質制限”がダイエットの主流になっていますが、糖質では含まれる範囲が大きすぎるため、正確な意味ではありません。
そこで、ソイエットでの新たな捉え方をイラストにまとめてみます。
糖質・糖類・炭水化物・食物繊維の新たな関係図
これまでの記事を出来るだけ分かりやすくイラストで表すとこうなります。
うまくまとめられているか分かりませんが、このイラストがソイエットにおける糖の関係図です。この図が従来のものと大きく違うところは
”炭水化物を糖質に含まない”
ことです。上で書いたように、糖質は”甘味を感じるもの”と捉えているので、糖類のほかに天然甘味料と人工甘味料も糖質に含まれます。更に、多糖類を2つに分けることで、消化できる多糖類を糖質に消化できない多糖類は食物繊維とすることで、炭水化物はこの2つを含んでいるので、正確には糖質ではありません。炭水化物が体内で消化されたときに、はじめて糖質と食物繊維に分けることが出来るのです。
炭水化物を消化すると
出来るだけイメージしやすいように、さつまいもを例に炭水化物を消化したときの糖質と食物繊維を説明していきます。
皆さんはさつまいもはどのようにして食べますか?蒸かし芋や大学芋、スイートポテトなどが思い浮かびますが、さつまいもを食べる際に共通しているのは、
”加熱されていること”
です。さつまいもを生のままで食べる人はいないと思いますが、さつまいもは加熱することで甘味が増しています。それはさつまいものでんぷんが、さつまいも自身が持つ分解酵素によって、糖質と食物繊維に分けることができ、それに熱が作用することで分解が進み、糖質は甘味を感じやすい単糖に分解されていくからです。
では、もう1つの炭水化物としてお米を例に挙げると、お米こそ生では食べませんが炊いても甘くはありません。それは、加熱してもお米は分解されないからです。そこで、お米を口の中で噛み続けると、唾液に含まれるでんぷんの消化酵素が、糖質と食物繊維に分かれることで、舌で甘味を感じる単糖に分解されます。炭水化物は分解されて初めて”糖質”になるのです。
大食い選手に太っている人が少ない理由
今回の記事を書こうと思ったきっかけがこれです。普通の人でも、食べる量が同じなのに太る人と太らない人がいますが、これは基礎代謝などの要因が関わってくるので、吸収だけでは説明できませんが、大食い選手は一食で成人男性の2日分のエネルギー量をとっても太らないのは、この吸収が原因だからです。
上で書いたように、食物をいくら食べて消化しても吸収できなければ、体内に摂りこめないので栄養素はそのまま便として排出されていきます。もし、大食い選手が摂取したエネルギー量をすべて吸収して、そのエネルギー量をすべて消費しているなら、その人は毎食それだけのエネルギー量を摂取しなければ、やせてしまうということになります。しかし、そんな燃費の悪い人は存在しません。そこで、どうして大食い選手はあんなに食べても太らないのか?を吸収で説明していきます。
基本大食い選手が良く噛んでいるところは見たことがありません。この時点で消化が不十分です。更に、あれだけの量が胃袋に収まっていてもまだ食べ続けることが出来ます。これは、脳が満腹を感じていないからです。以前の記事で書きましたが、
満腹は脳が感じるものであり、脳は血糖値で満腹を判断しています。しかし、あれだけの食物を食べても満腹を感じないのは、血糖値が上がっていないからです。そして、血糖値が上がらない原因が、
”栄養素を吸収できていない”
からです。栄養素を吸収できない要因は複数ありますが、食べた食物の栄養素を吸収できる大きさに出来ないため、体内に吸収されずにそのほとんどが便として排出されているからです。そのため、あれだけのエネルギー量を摂取しても太ることがないのです。この体質をうらやましいと思う人もいるかも知れませんが、これは
”消化不良状態”
になっているためです。大食い選手は一時的な消化不良状態ですが、太りたくても太れない人はこの消化不良状態が原因で、せっかく摂取したエネルギー量が体内に吸収されないせいでやせていってしまいます。
デブがまずやることは
デブはこんな人をうらやましく思うかも知れませんが、それは大きな間違えです。更に、故意に吸収を阻害すること自体も問題があります。冒頭で書いた
”脂肪の吸収を抑える”
ことも本来は必要ないことです。この問題は、必要な脂肪も吸収できなくなる可能性があるからです。今まで書いてきた糖質・脂質・たんぱく質は全て体に必要な栄養素です。デブはこの栄養素を摂らないように努力しますが、本来デブがやるべきことは
”余分な栄養素を摂取しないこと”
であって、今までの食事量・食事内容でやせようとすること自体が間違っているのです。なので、消化不良だと必要な栄養素も体内に吸収できないので、体には悪影響を与えてしまいます。どうしても”やせる”ことを目的にしてしまうと”減らす”ことを手段にしてしまいますが、まずデブがやることは”太らないこと”を目的にして”バランス”を手段とすることから始める必要があります。一言で”バランス”と言いましたが、
- 栄養素のバランス
- 食事内容のバランス
- 食事量のバランス
- 食事回数のバランス
簡単にですが、まずこれだけでもバランスよくできるだけで、体脂肪に変化が出てきます。デブは”食事”に関して、
”バランスが偏っている”
ことが全ての原因です。その偏りを”食品”で解決しようとすると、その食品を一生摂り続けなければ、またデブへ戻ってしまいます。そこで、ソイエットで実践している手段が、
”良く噛むこと”
です。これを手段にすることで、上で書いた”食事のバランス”を良くすることが出来ます。具体的に書くと、
- 良く噛む食材(食物繊維)を選ぶことで栄養素のバランスが良くなる。
- 食物繊維を選ぶことで食事内容のバランスが良くなる。
- 良く噛むことで食事量のバランスが良くなる。
- 良く噛んで食事量のバランスが良くなると、食事回数のバランスも良くなる。
このように”良く噛む”ことを目的にすることで、あらゆる手段を使って偏りを解消することができるのです。
まとめ
今回は”吸収”について書き出しましたが、食物繊維や糖質・糖類の疑問に直面したことで、新たな知識を得るいいきっかけになりました。よく聞く言葉でも、その本質をしっかり理解できていないと、正しい判断をすることは難しくなります。DeNNKoも食物繊維を摂ることの重要性は理解していても、食物繊維が何を言っているのか?を理解はしていなかったため、糖質と糖類の違いが理解できませんでした。今回の記事を書くことで、新たに書きたいことも増えそうです。
今回の記事で”消化”と”吸収”を書いたので、次回は代謝について書きたいと思います。
最後まで読んでくれた方、どうもありがとうございました。