皆さん、オココ~。DeNNKoです。
前回の記事で書きました”三大栄養素”、なぜデブは漏れなく、たんぱく質・脂質・糖質が大好物なのか?この疑問に現在進行形でデブのDeNNKoだからこそたどり着いた、答えを今から書いていきます。
上の記事では、食事の摂り方が太る原因であると書きましたが、今回は更に栄養素に目を向けることで、より太る原因に近づけるはずです。
脂肪が蓄えられるメカニズム
脂肪については、
上の記事で、体が脂肪を蓄える理由は書いたのですが、体の中ではどんなことが起こっているのか?までは、書いてませんでした。なので先に、体に摂りこまれた栄養素がどうやって脂肪として蓄えられるのかを説明していきます。
体内に摂りこまれた三大栄養素は、胃や腸などで消化・吸収されると、”ブドウ糖”として血液の中に入って、肝臓を通して筋肉や脳などの各細胞に送られます。
この”ブドウ糖”が生きていくのに欠かせないエネルギー源になります。
しかし、栄養素を摂りすぎてしまうと、血液中のブドウ糖がどんどん増えていきます。
血糖値(血液中のブドウ糖の数値)が上昇しすぎてしまうと、血糖値を下げるために、すい臓から”インスリン”と言うホルモンが分泌されます。
インスリンが分泌されると、余分なブドウ糖を肝臓や筋肉に蓄えていきます。
それでも余ってしまったブドウ糖は、”中性脂肪”に合成されて、脂肪として蓄積されていきます。
今回、出来るだけ分かり易くするためにイラストを使いましたが、自分の編集技術も相まって、実際の体内とはかけ離れていますが、イメージとして捉えて下さい。
だいたい脂肪が蓄えられるメカニズムは、こんな感じだと分かったところで、なぜ三大栄養素を欲してしまうのか?書いていきます。
血糖値
体に脂肪が蓄えられる理由は、上の記事で書いたように、余分なブドウ糖が脂肪として蓄えられていたからです。では、このことと三大栄養素を欲することがどう関係しているのか?それは、上で少し出てきた”血糖値”が関わってきます。
血糖値とは、”血液中のブドウ糖がいくらあるか表す数値”の事なんですが、人の体内ではこの血糖の量をバランスよく保つことが、とても重要になります。
血液中のブドウ糖が増えすぎた状態が続くと、血管の壁が傷ついたり、壁が固くなる原因となり、あらゆる病気の原因に繋がるとても危険な状態になります。それを防ぐために、すい臓から”インスリン”を分泌することで、多すぎる血糖を他の臓器に移動させることが出来る、”唯一のホルモン”になります。肥満ホルモンなんて名前で、あたかも悪者のような扱いをしているところもありますが、インスリンの分泌が減少する病気が、皆さんもご存知の”糖尿病”です。糖尿病は本来インスリンが下げてくれる血糖が、下がりにくくなってしまうため、血管がダメージを受けたり、細い血管に障害を及ぼすことで、失明したり足が壊疽(えそ)したりする可能性などがある、とても怖い病気です。壊疽がわからない方は、自己責任ですがgoogle先生に聞いてみて下さい。
血糖値が高すぎることが問題なのは、わかってもらえたと思います。そしてインスリンが及ぼす影響についても理解してもらったところで、インスリンの問題点について書いていきます。
インスリンの問題点
インスリンが血糖値を下げる唯一のホルモンだと書いた通り、他に血糖値を下げてくれるホルモンはありません。更に、血糖値が高い状態が危険だということは、一刻も早く血糖値を下げなければいけません。そのため、インスリンは血糖値を下げることに特化するあまり、必要以上に血糖値を下げてしまう場合があるんです。
どんな場合に、このような状況になったしまうのか?その原因が
で書いた”よく嚙んで食べない”ことによる”早食い”です。デブは大好物の三大栄養素をよく噛まずに早食いします。このことで、血中のブドウ糖が急激に増加します。
このグラフは早食いをした際に、血糖値の変化を分かり易くなるよう作ったもので、実際の血糖値の変化ではないので、注意して下さい。
このように、早食いにより急激に増加した血糖値は正常値を超えてしまい、危険を感じた”脳の命令”で、血糖値を早く下げようとしてインスリンがたくさん分泌されます。この結果、さっき栄養素を摂取したのにも関わらず、ブドウ糖は脂肪などに蓄えられてしまい、血糖値が下がりすぎてしまいました。このことで、脳はまだ”満腹ではない”と錯覚して、更に余分な栄養素を摂取してしまいます。これが、よく噛まないことで早食いになり、”食べ過ぎて”しまうメカニズムです。
よく噛んで食べた場合もグラフで表してみます。
このように、時間をかけて栄養素を摂りこむことで、血糖値の上昇は緩やかになり、正常値を超えないことで、インスリンが過剰に分泌されるのを抑えることが出来ます。この影響で余分な栄養素を摂ることがなくなるので、脂肪の増加が抑えられ”太らない”ことが出来ます。
血糖値とインスリンの関係性とその役割を理解したところで、一番重要な”満腹”について書いていきます。
満腹とは?
デブはお腹いっぱいになるまで食べるのが、当たり前になっている人が多いと思いますが、デブの”お腹いっぱい”と普通の人の”満腹”は、全くの別物だったんです。その違いを書いていきます。
まず、自分が一番詳しいお腹いっぱいとはどういう事か?それは、
「自分が食べられる限界まで胃を食べ物で満たすこと」
書いて字のごとくのお腹いっぱいです。普通の人がイメージしやすいように例えると、食べ放題に行って元を取るため、普段より食べ過ぎてしまった状態が、デブのお腹いっぱいです。お腹がいっぱいで、もう動くことが出来なくなるのがデブなんです。
では、普通の人が感じる”満腹”とはどうゆうことなのか?書いていきます。本来の満腹は胃が感じるのではなく、脳が感じるものなんです。それを説明するために、上に書いた”血糖値”が深く関わってきます。よく噛んで食事をしていくと、緩やかに血糖値が上昇していきます。この上昇が穏やかなお陰で、脳が満腹を感じる頃には、必要な栄養素やエネルギーが適量摂取出来ているので、脂肪を蓄えることなく満腹感が得られているのです。よく噛むことが脳を刺激し満腹感を促します。
お腹いっぱいと満腹の”脳の感じ方”をイメージしやすいように、もぐら叩きゲームで例えます。プレイヤーが脳、もぐらが栄養素、出てくる数が栄養素の量、出てくるスピードを栄養素を消化・吸収する早さ、ゲームクリアを満腹に例えます。
満腹の場合は、レベル1からゲームをスタートさせるので、もぐらはゆっくり出てきてくれるし、もぐらの数も少ないので、確実に点数を重ねてクリアすることが出来ます。
しかし、お腹いっぱいは、急にレベルMAXからゲームがスタートするので、もぐらの量もスピードも満腹とは桁違いです。もぐらの数は多いのにスピードが速いせいで、もぐらをうまく叩けずに点数にならないため、なかなかクリヤできません。そのため、胃の方がいっぱいになって、ゲームオーバーになってしまいます。
うまく例えられたか分かりませんが、これで脳と血糖値と満腹の関係が、わかってきたところで本題に入ります。
三大栄養素を欲する理由
これまでの事を踏まえて、デブが三大栄養素を欲する理由を書いていきます。デブは早食いによる食べ過ぎで、常に血中の余分なブドウ糖が、脂肪として蓄えられていきます。そして、ここで”衝撃の事実”をお伝えします。それは、
”脂肪を蓄えるために、エネルギーを消費する”
ということです。栄養素を消化・吸収するにもエネルギーが必要です。食べ過ぎたデブの胃や腸には、大量の食物が摂りこまれているため、それを消化・吸収するために膨大なエネルギーを消費しなければいけません。消化・吸収するためのエネルギー量が増えていることで、体は常に疲れている状態です。
更に、胃には大量の食物が摂りこまれたままなので、体が重いため動かそうなんて思いもしません。この悪循環が、デブが運動する気にもならない原因になります。
「なんで、消化・吸収するエネルギーを脂肪から使わないの?」
と思われる方もいるかもしれませんが、体内で一番エネルギーに変換しやすいのが”ブドウ糖”です。脂肪は”中性脂肪”を分解する手間がかかるため、血中に有り余っているブドウ糖から使うのは、体にとって当たり前のことです。
よく噛まずに早食いをすることで、食べ過ぎた食物を消化・吸収するために、更なるエネルギーを得るため、栄養素を求めて三大栄養素を欲っしてしまう。これがデブになるメカニズムだと結論づけます。
そして、そのすべての元凶が、
”よく噛まない”
ことなんです。これを変えることが、ソイエットの最大の目的であり、これが出来ればダイエットがより実践しやすくなります。
実際の自分も、まだ完全に出来てはいません。噛まない習慣を改善するのが、どれだけ難しい事なのかは、身をもって実感しています。この先、出来るだけ噛む習慣を身に着ける方法を考えていくので、皆さんも自分で実践出来そうなものは、ぜひ挑戦してみて下さい。
次回は、自分の今までの体重・体脂肪の変化と照らし合わせて、自分が実践してきたことを思い出しながら、時系列で書いていきたいと思います。
最後まで読んでくれた方、ありがとうございました。